テニス初心者のラリーが続かない原因と克服練習法

「練習ではラリーを続けたいのに、どうして3回以上も続かないんだろう…」

テニスを始めたばかりのあなたが、そう感じたことはありませんか？

その悩みは、実は多くのテニス初心者が通る道です。そして、その原因はあなたのせいではなく、ほんの少しのポイントを抑えるだけで、劇的に改善できます。

この記事では、あなたが悩む「なぜラリーが3回以上続かないのか」という根本的な原因を解き明かし、誰でも今日から実践できる練習法を分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、ラリーが続く喜びを必ず実感できるようになるでしょう。

なぜ続かない？初心者が陥るラリーの落とし穴

あなたのラリーが続かないのには、明確な理由があります。よくある3つの原因を、あなたの「落とし穴」としてチェックしていきましょう。

「打点」とは、ボールをラケットで打つ位置のことです。打点が体の前だったり、後ろだったり、毎回違うと、ボールに力が正確に伝わらず、コントロールを失います。打点が定まらないと、安定したスイングが難しくなり、ボールは意図しない方向に飛んでしまいます。

症状: ボールが意図せずネットにかかる、または大きくアウトする。打点が後ろになりすぎると、手首を返してしまい、ボールが浮いてアウトしやすくなります。逆に、打点が前すぎると、体が詰まってネットにかかってしまいます。

ボールを打った後、次のボールを待つ間に、相手から目を離していませんか？ボールが飛んでくるまで相手をよく見ていないと、ボールの軌道やスピードを予測できず、良い準備ができません。テニスは、ボールを打っていない時間の方が長いスポーツです。この時間をどう使うかが、ラリーの鍵を握ります。

症状: ボールへの対応が遅れ、慌ててしまいミスが増える。特に、相手がスライスやトップスピンなど、回転をかけてきた場合、ボールの軌道が読めずに空振りしてしまうこともあります。

「テニスは足で打つスポーツ」と言われるように、フットワークはテニスの基本中の基本です。しかし、多くの初心者はボールを待つときに足が止まってしまい、来るボールに対して腕だけで対応しようとしてしまいます。これでは、どんなに正しいフォームで打っても、安定したラリーは望めません。

症状: ボールが少しでも左右にずれると、届かなかったり、無理な体勢で打ってしまいミスをする。また、前後への動きもぎこちなくなり、ドロップショットやロブへの対応が遅れてしまいます。

原因がわかったら、次はラリーを安定させるための具体的な練習法を試してみましょう。これらのコツを意識することで、あなたのテニスは劇的に変わります。いますぐコートで試せる3つの実践ドリルを紹介します。

壁打ちは、一人でできる最も効果的な初心者向け練習法です。常に同じスピードでボールが返ってくるため、正しい打点の感覚を繰り返し練習できます。

練習方法:
1. 壁から2〜3m離れて立ち、ゆっくりとボールを打ちます。
2. ボールを打つたびに、体の前でラケット面が正面を向くように意識します。
3. 最初はフォアハンドだけでもOKです。とにかく打ち返すことに集中し、リズムよくラリーを続けましょう。慣れてきたら、少しずつ壁から離れてみたり、バックハンドも混ぜてみたりすると、より実践的な練習になります。

足が止まらないようにする簡単なコツです。テニスボールが飛んでこないときでも、常に小刻みに足踏みをすることで、次のボールへの準備が自然とできます。

練習方法:
1. パートナーと向かい合って立ち、ボールが飛んでいないときも、常に足踏みを続けます。
2. パートナーにゆっくりボールを投げてもらい、足踏みをしながらボールに近づいて打ち返します。
3. この練習を繰り返すことで、ボールを待つ間も足が動き続ける習慣がつきます。これは「スプリットステップ」と呼ばれる重要なフットワークの基本です。

コート全体を使うのではなく、サービスラインの内側だけで行うラリー練習です。距離が短いため、強く打つ必要がなく、コントロールを磨くことに集中できます。

練習方法:
1. パートナーとサービスラインの内側で向かい合って立ち、ゆっくりとしたボールを打ち合います。
2. このとき、相手に打ち込まれないよう、とにかく正確に、ゆっくりと返球することを心がけましょう。
3. 何回ラリーが続けられたかを数えることで、自分の上達を実感できます。まずは「5回連続で続ける」ことを目標にしてみましょう。このドリルは、ボールをコントロールする感覚を養うだけでなく、相手とのラリーの呼吸を合わせる練習にもなります。

ラリーが続く楽しさは、テニス最大の魅力の一つです。今回紹介した「打点の安定」「相手をよく見る」「足が止まらない」という小さなコツを意識するだけで、あなたのテニスは必ず変わります。今日からこれらのポイントを意識して練習し、自信を持ってラリーを楽しみましょう！