「なんで私だけ、サーブが入らないんだろう…」
テニスを始めたばかりのあなたが、そう感じたことはありませんか?
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せっかくラリーに持ち込みたいのに、サーブがネットにかかったり、大きくアウトしたりして、試合が始まらない…
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練習では調子が良いのに、いざ試合になるとダブルフォルトを連発してしまう…
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「どうすればいいのか分からない」と、サーブを打つたびに憂鬱な気分になる…。
その悩み、実は多くのテニス初心者が通る道です。そして、その原因はあなたが思っているほど複雑なものではなく、ほんの少しのポイントを抑えるだけで、劇的に改善できます。
この記事では、「なぜサーブが入らないのか」という根本的な原因を解き明かし、誰でも今日から実践できる改善方法を分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたのサーブは必ず変わり、自信を持ってコートに立てるようになるでしょう。
なぜあなたのサーブは入らない?初心者によくある4つの原因
あなたのサーブが安定しないのは、明確な理由があります。その代表的な原因を4つ見ていきましょう。
1. ボールを投げる「トス」が安定しない
サーブの成否は、打つ前の「トス」で9割決まると言っても過言ではありません。完璧なフォームで準備していても、トスが毎回バラバラだと、打点が定まらず、ボールに上手く力が伝わりません。
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症状: トスが前すぎると、体が前のめりになり、ボールがネットにかかりやすくなります。逆に、後ろすぎると、体を反り返らせることでバランスを崩し、ボールが上に飛びすぎてアウトになりやすいです。また、トスの高さが安定しないと、打つタイミングもつかめず、スイング全体がぎこちなくなってしまいます。
2. 腕だけで打とうとしている
力強く打とうとするあまり、まるでロボットのように腕に余計な力が入っていませんか?テニスは全身運動ですが、初心者はサーブを『腕力で打つ』という意識が強くなりがちです。結果、スムーズなスイングができず、ボールに十分な回転や威力が加わりません。
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症状: スイングが固くなり、ボールが力なく飛んでいってしまう。また、腕や肩、肘に余計な負担がかかるため、テニス肘などのケガの原因にもなりやすいです。
3. 足や腰を使わずに打っている
サーブは全身の連動が不可欠です。しかし、多くの初心者は下半身が使えておらず、立ったまま腕だけで打ってしまう傾向があります。これは、サーブのパワーを半減させてしまう大きな原因です。
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症状: 打った後、体が前のめりになったり、バランスを崩したりする。ボールの威力がなく、相手にすぐに打ち込まれてしまい、ラリーにすらならないことが多いです。
4. ラケット面の向きが安定しない
ボールを打つ瞬間のラケット面の向きが不安定だと、ボールが意図しない方向に飛んでしまいます。これは、特にサーブにスピンをかけようと意識しすぎたときに起こりがちです。
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症状: まっすぐ打ちたいのに、ボールが左右にずれる。ラケット面がほんの少しでもずれるだけで、ボールの軌道は大きく変わってしまいます。
今日からできる!サーブの成功率を上げる3つの練習法
原因がわかったら、次は改善のための具体的な練習法を試してみましょう。これらのコツを意識することで、あなたのサーブは劇的に変わります。
① トスの安定練習法:「壁」を目印に投げるドリル
サーブの基本は、毎回同じ場所にトスを上げることです。この練習はコートがなくてもできるので、家の中でも実践できます。
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練習方法:
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壁の前に立ち、サーブの構えをとります。
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ボールを投げる腕をゆっくりと上げ、頭の少し前、かつ腕を伸ばした一番高い位置にトスを上げます。
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ボールが壁の同じ位置に当たるように、何度も繰り返します。このとき、トスを上げる腕は、肩からボールを押し出すようにまっすぐ上げることを意識しましょう。
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慣れてきたら、目を閉じてトスを上げる練習もしてみましょう。目を閉じることで、手の感覚だけでトスの位置を確かめることができます。
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② フォーム矯正:「下半身から力を伝える」意識を持つ
サーブは、足から腰、肩、腕へと力を伝えるフォームが重要です。この連動を身につけることで、腕への負担を減らし、安定したパワーを生み出せます。
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練習方法:
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ラケットを持たずに、サーブの構えをします。
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トスを上げた後、膝を曲げて重心を下げます。このとき、体を前に倒すのではなく、真上にジャンプするイメージで体を伸ばします。
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この動きを意識しながら、素振りをしてみましょう。ボールを打つ瞬間に、地面からの力がラケットに伝わる感覚を掴めます。この「タメ」と「解放」の動きが、サーブのパワーの源です。
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③ ラケット面を確認できるドリル
ラケット面の向きを意識することで、ボールのコントロールが格段に上がります。このドリルは、サーブでネットやアウトを繰り返す悩みを根本から解決します。
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練習方法:
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パートナーに真ん中からボールを投げてもらい、サービスラインからサーブを打ちます。
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このとき、ラケットを大きく振るのではなく、ラケット面がサービスボックスの狙った方向を向くように、ボールを「押し出す」ように打ちます。
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強く打とうとせず、とにかくサービスボックスに入れることを優先しましょう。この練習を繰り返すことで、ラケット面がどの向きで当たればボールがサービスボックスに入るのか、感覚で理解できるようになります。
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さあ、コートへ!小さなコツでサーブは必ず変わる
この記事では、テニスのサーブが入らない初心者向けに、その原因と改善方法を解説しました。
サーブのミスは、あなたのテニス人生を挫折させる原因になりかねません。しかし、今回紹介した「トスの安定」や「体の使い方」といった小さなコツを意識するだけで、サーブは必ず安定します。
テニスは、やればやるほど上達が実感できるスポーツです。
今日からこれらのポイントを意識して練習し、自信を持ってサーブを打ち込みましょう!
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